MDN を見てDjango development environment を構築しようとしたところ、一部上手くいかなくて自分で調べて補った部分があるので、備忘のため全工程をここに記します。
１．Python3のインストール
Ubuntu Linux 20.04 LTSにはPython 3.8.10がデフォルトで含まれていますが、ちゃんと入っているかまずは確認します。
ターミナル（ターミナルプレビュー > Ubunts）でpython3 -Vを実行すると、下記のとおり確認できます。
python3 -V
Python 3.8.10次に、Pythonのパッケージをインストールするのに使う、pip3 (the Python Package Index tool)をインストールします。
sudo apt update sudo apt upgrade
sudo apt install python3-pipいきなりinstall python3-pipを実行しようとするとエラーが出ましたが、上のとおり実行すると上手くいきました。
こちらのブログを参考にしました。
pip3がきちんとインストールされたか確認するには下記を実行します（インストールされていれば、使用可能なパッケージのリストが表示されたます）。
pip3 list
２．Ubuntu virtual environment setup
pip3を使って使用するツールをインストールします：
sudo pip3 install virtualenvwrapper
次に、「.bashrc」という名前の隠しファイル（shell startup file）の最終行に、下記の5行を追加します。
これらは、仮想環境が存在する場所、開発プロジェクト ディレクトリの場所、およびこのパッケージでインストールされるスクリプトの場所を設定します。
エディターで「.bashrc」ファイルを開き、作業します。ターミナルで実行するコマンドではないので、注意しましょう。
export WORKON_HOME=$HOME/.virtualenvs export VIRTUALENVWRAPPER_PYTHON=/usr/bin/python3 export VIRTUALENVWRAPPER_VIRTUALENV_ARGS=' -p /usr/bin/python3 ' export PROJECT_HOME=$HOME/Devel source /usr/local/bin/virtualenvwrapper.sh
（なお、隠しファイルはlsだけでは見えません、見たい場合は「ls -la」を実行すると見れます。）
さて、ファイルを上書きしたら、ターミナルで下記のコマンドを実行しましょう。startup fileを再読み込みします。
source ~/.bash_profile
ここまでできたら、mkvirtualenv コマンドで新しい仮想環境を作ることができるようになっているはずです。
３．Creating a virtual environment
mkvirtualenv コマンドで新しい仮想環境を作ります。ターミナルで
mkvirtualenv my_django_environment
を実行すると、my_django_environment という名前の仮想環境が作られ、その中に移動します。
(my_django_environment) ubuntu@ubuntu:~$
移動したのがなぜわかるかというと、↑のように（）内に仮想環境名が表示さるのでわかります。
ここからは、ターミナルでコマンドを実行する際は、すべてPython virtual environmentに入っている状態で行います。
もしターミナルを閉じてしまった場合は、下記のコマンドで復帰できます。
workon my_django_environment
Using a virtual environment
よく使うであろうコマンドをいくつか記します
deactivate— Exit out of the current Python virtual environmentworkon— List available virtual environmentsworkon name_of_environment— Activate the specified Python virtual environmentrmvirtualenv name_of_environment— Remove the specified environment.
４．Installing Django
(my_django_environment) ubuntu@ubuntu:~$
の状態になっていること（仮想環境内にいること）を確認の上で、ターミナルにコマンドを打ち込んでDjangoをインストールします：
pip3 install django~=4.0
Djangoがインストールされたかどうかを確認するために、次のコマンドを実行してみましょう。
python3 -m django --versionこれはPythonがDjango moduleを見つけることができるかどうかをテストするだけのコマンドです。成功すれば、
4.1.3
などと表示されます。
5. 他の便利ツールをインストール
Django対応のlinterである pylint-djangoをインストールするには：
pip3 install pylint-django
をターミナルで実行します。
６．Create a directory and runserver
MDN Testing your installationと同じです。
これから作るDjango appsを保存するフォルダを作ります。
mkdir django_test
作ったフォルダへ移動します。
cd django_test
新しいスケルトンサイトをdjango-admin ツールを使って作ります。名前はmytestsite としました。
django-admin startproject mytestsite
作ったスケルトンサイトのディレクトリへ入ります。
cd mytestsite
ローカル開発環境を立ち上げます。mytestsiteディレクトリに自動作成された、manage.py を使います。
python3 manage.py runserver
※この時点では”18 unapplied migration(s)”というエラーは無視してかまいません。
上手くいけば、
http://127.0.0.1:8000/
で見ることができます。
