経団連会長は2019年4月19日(金)に、「終身雇用なんてもう守れないと思っている」と発言しました。
経団連会長が「終身雇用はもう守れない」と発言しました。終身雇用を盲信してろくに自己研鑽しなかった人はつけが回ってきて困るでしょう。ただ、人を歯車のように働かせ、他で使い物にならなくなったら人を切る企業の姿勢はどうなの。結局、自分を守れるのは自分ということか https://t.co/P6PKd8X93k
— MAGA☆STYLE (本郷 春都) (@hongo_haruto) 2019年4月20日
終身雇用が崩壊したらどうなるか、サラリーマンやOLとして企業で働いていると気になりますよね。
終身雇用が崩壊すると、労働者にとって負のループが生まれる
日本の会社は人を雇うと、雇った人に部分的な仕事をさせ、その会社で歯車として機能するように仕立てます。
労働者はその会社プロパーの歯車となるわけです。
そして、会社の業績が悪くなると、労働者はクビになります。
終身雇用がなければ労働者を解雇しやすくなるから、歯車としての価値しか出せない労働者は簡単に解雇されてしまうでしょう。
クビになった労働者は再就職を目指しますが、同じ報酬での再就職は難しいでしょう。
なぜならば、クビになった会社プロパーの歯車となっていて、他の会社と噛み合わないからです。
そうなると、労働者は安い報酬での再就職を受け入れざるを得なくなります。
労働者の単価が安くなるわけです。
そうすると、会社は安い対価で労働者を雇うことができるようになります。
あとは、この流れがループします。
会社は人件費を削減して利益を出しやすくなる一方、労働者の報酬単価は下がってくのです。
会社に入ったら終身雇用でぬるま湯につかって生きていけると考えていた人は、この負のループに巻き込まれて、給料が下がっていくでしょう。
会社が労働者を雇い、歯車として使う
→会社の業績が悪くなると、労働者を解雇
→歯車では再就職が難しい
→労働者の単価が下がる
→企業は安く労働者を調達・・・以下、ループ
仕事のできる人との収入格差が広がる
ここでは、仕事のできる人を、他の会社でも十分に役立つスキルを持っている人と定義します。
ただのプロパー歯車ではなく、仕事のできる人は、収入が増加するでしょう。
仕事のできる人は終身雇用であるとないとに関わらず、どの会社でも活躍できますが、希少な存在です。
希少価値があるので、どうしても雇いたい会社は、負のループで浮いた分を仕事のできる人への報酬に回すことができます。
そのため、仕事のできる人の収入は増加すると思います。
会社の歯車としてしか働けない人の労働単価は下がり、
仕事のできる人の労働単価は上がります。
これにより、仕事のできる人とできない人の収入格差は広がるのです。
結局、得をするのは企業サイド
終身雇用の崩壊により、結局、会社が得をします。
労働者のうちのほとんどは労働単価が下がっていく人なので、仕事のできる人の労働単価が上がっても、全体として会社は人件費を下げられます。
費用の多くを占める人件費を下げることができれば、会社の利益はかなり増やすことができます。
これで得をするのは会社、ひいては株主です。
終身雇用を終わらせようとしているのが企業サイド(経団連)であるのは、自分たちが得をするからです。
「終身雇用なんてもう守れない」と言ってますが、
「終身雇用をやめたら企業サイドにとって得だから、やめてしまおう」が企業サイドの本音でしょう。
終身雇用がなくなる前にできること
では、終身雇用がなくなって負のループが発生する前に、労働者ができる対策は何でしょうか?
私は2つあると思っています。
・終身雇用がなくなる前に高い年収で転職する(労働者を続ける場合)
・利益を生み出すビジネスを自分で持つ(労働者から転身する場合)
それぞれについて説明します。
・終身雇用がなくなる前に高い年収で転職する(労働者を続ける場合)
労働者を続けるのであれば、労働単価切り下げのループが始まる前に、高い年収で転職することです。
会社には給与テーブルがありますので、今の会社で働き続けても、給料が上がる見込みはありません。
そこに終身雇用崩壊による労働単価切り下げが始まると、どんどん給料は下がっていくでしょう。
そうなる前に、転職をして高い年収を確保しておくのです。
・利益を生み出すビジネスを自分で持つ(労働者から転身する場合)
利益を生み出すビジネスには、2つの種類があります。他人のビジネスと自分のビジネスです。
他人のビジネスを所有する場合は、資本家になります。
具体的には、既に利益を生み出している企業の株式を購入し、配当を受けるわけです。
自分が働かなくてもお金が増えている点はとても魅力的ですが、資本家になるにはお金が必要になります。
資本家として活動するには、まず自分の生活から余剰資金が生まれるようにしなければなりません。
元手がなければ増えるものも増えないからです。
自分のビジネスを所有する場合は、ビジネスオーナーになります。
自分のビジネスを所有する場合は、ビジネスオーナーになります。
労働者として搾取される立場から解放されるために、自分のビジネスを所有します。
労働者として搾取される立場から解放されれば、労働者の単価切り下げという負のループは関係がなくなります。
そのためには、事業を立ち上げ、成功させなければなりません。
たくさんの失敗を経験し、心が折れそうになっても持ちこたえて、事業を成功に導くことができれば、非搾取者の立場から抜け出せます。
私は今、いくつかのビジネスを立ち上げるために作業しています。
このブログもその1つです。
最初は全くアクセスがありません。収益にも全くつながっていません。
フルタイムで働いて疲れていようが、毎日、このブログを更新しています。
ビジネスを立ち上げるのは生半可なことではないでしょう。
でも、何か始めなければ、どんどん搾取されるだけで終わってしまうと思うのです。
あなたも一緒に頑張って、豊かになりませんか。
私は頑張ります。
本郷 春都(@hongo_haruto)
[…] 【解説】終身雇用を守れない日本が辿る道【終身雇用崩壊後の未来】 […]