【経験談】外資系企業での働き方【働く経験】

【経験談】外資系企業での働き方【働く経験】

今の会社で働いていて、本当にいいのだろうか?
今の給料、安すぎない?
転職したら、どうなるかな?
こういうことを考えたことのある人はいませんか。
私も30代前半のとき、同じように考え、転職しました。

1社目は日系メーカー、2社目は外資系コンサルティングファーム、3社目は外資系レコード会社です。
・日系と外資系    (縦軸)
・コンサルと事業会社 (横軸)
で区切ったとき、日系コンサル以外は経験してきたことになります。

これまで1社目、2社目については別記事でお伝えしてきました。
今回は、3社目の外資系レコード会社での経験についてお伝えします。
特に、「外資系企業」という部分に着目した体験談をお伝えします。

あくまで私の働いた会社がどうだったかというお話ですので、
すべての外資系企業に共通する特徴をお伝えするものではありません。
しかし、外資系企業のリアルを知ることができると思います。

外資系企業への転職を考えている人は、参考にしてください。

 

私の仕事は、会計・税務です。
バックオフィスでの地味な仕事ですが、前職がコンサルだからか、プロジェクトベースでの仕事もあります。

日系企業と異なり、外資系企業では、改善や新しいことへの挑戦を評価してくれる場合があります。
今の3社目はそのような会社です。

日系企業では、歯車のように働くことを求められ、
改善や新しいことへの挑戦をうとまれることも多いですが、
外資系企業ではむしろウェルカムということがあるのです。

また、親会社が海外の会社ですので、英語で親会社の人とメールのやり取りをしたり、
レポーティングをすることがあります。
3社目は親会社がフランスの会社であるため、IFRSで親会社にレポーティングをしています。

なお、まともな引き継ぎはありません。
日系企業でもそうでしたが、外資系企業でもまともな引き継ぎはありません。
世の中には、説明をする意思も能力もない人は多いんですね。
日系でも外資系でもそれは変わりません。

 

働いている人

英語が話せる人ばかりではない

外資系企業に勤めている人はみんな英語が話せると思われがちですが、
そんなことはありません。

特に年齢の高い社員には、英語が話せない人も結構います。
ちなみに、社長も英語を話せません。

他方、若い社員には、英語が話せる人が多くいます。
海外で育った人や、留学経験のある人、日本語を話せる外国人がいます。

私も英語力を1つのポイントとして採用されました。
残念ながら、留学経験もなく、ネイティブレベルでは話せませんが、
ビジネスレベルの英語は使うことができます。
英語圏に旅行に行ってもコミュニケーションで困ることはありません。
TOEICの点数で言うと835点くらいです。

逆に言うと、ネイティブレベルでなくても、ビジネスレベルの英語さえ使えれば、
外資系企業に入ることは十分可能です。

優秀な人ばかりではない

外資系企業というと、優秀な人ばかりが多いイメージですが、そんなことはありません。
むしろ、平凡な人が多いです。
(というか、平均以下の能力の人も多い)

従業員の質はその企業によって異なる、というのが現実です。
そこに、外資系、日系の区別はないと思います。
外資系だから従業員の質が高いとか、日系だから低いとかいうことはないのです。

また、どんな企業で働いていようと、自己研鑽に励む優秀な人もいれば、そうでない人もいます。
従業員個人の資質によるところもあるのです。

嫌な上司はどこの会社にもいる

嫌な上司というのは、どこの会社にでもいます。
日系だろうか、外資系だろうが、関係ありません。

外資系企業は人間関係がドライだから、そんなに関わらなくてもいいというイメージも誤りです。
嫌でも仕事で上司とコミュニケーションを取らなければならない場面は、外資系でも多いです。

また、「午前3時まで働くことがあっても普通だ」と言うようなパワハラ上司もいます。
時代の流れに逆らっている、こういうアホな上司もいるわけです。

定時で帰ると、「君には期待している、派遣社員や時短社員と同じような働き方をしてもらっては困る」という明確な差別発言をする上司もいます。

そのくせに、一生懸命働いても給料を上げるつもりはないと平気で言ってきたりします。

「わーい、安い賃金で元コンサルを雇うことができたぞ!遅くまで働いてくれ!」というのが見え透いた態度ですよね。こういう人のせいで消耗してはいけません。

自分の身は自分で守らなければならないのです。
会社員は使い捨ての消耗品ですから、無理に働いて倒れても、会社は助けてくれません。
退職させられるのがオチです。
このことは、コンサル時代にも感じたことですが、事業会社に移っても変わらない真実です。

 

働く場所

私の職場はフリーアドレスです。
長机がたくさんあって、自分の好きな席を早い者順で確保して働く感じです。

制度的には階をまたいで好きなところで働くことが可能なのですが、
上司には、自分のいる階以外で働かないで欲しいと言ってくる人もいます。

ちなみに、このフリーアドレスが始まったのはここ半年くらいです。
それまでは、奥の席に部長が座っていて、その前の長机に課長以下の部下達が座るという
日系企業と変わらないスタイルでした。

本社移転にともなってフリーアドレスとなり、
今は役員以外、みんなフリーアドレスです。
部長でも、課長でも、部下達と肩を並べて働いています。

このような企業は割と珍しいかもしれません。

 

給料は少し高め

外資系企業は日系企業よりも、少し給料が高いイメージがあります。
もちろん、私の場合はIndustry(業界)が変わったからということもあります。
同じ業界内で転職したわけではないので、単純な比較はできないのですが、
感覚的には、日系企業よりも外資系企業の方が給料が高いと思います。

とはいえ、従業員である以上は、搾取される立場にあるので、言うほど高いわけでもありません。
会社員で居続ける限り、とても高い給料は望めないと思っています。

また、みなし残業代を取っている会社も多いイメージです。
3社目ではみなし残業代として、45時間分の残業代が毎月支給され、
それを超えたらプラスの残業代が支給されます。
逆に言うと、残業が1時間だろうと、45時間だろうと、給料は変わらないということです。

 

働く時間

私の働いている会社は、コアタイムなしの完全フレックス制を取っています。
1ヶ月に働く時間が決まっており(約150時間)、その時間を働けば、何時に出社し何時に帰ろうと構わないという制度です。
ただ、これは建前といった部分も大きくて、実際にはフレックス導入前の出社時刻に出社する人が多いです。
また、遅れたり休んだりする場合は仕事で関係のある人にメールで連絡するといった部署もあります(生真面目な部長がいる部署はこうだったりする)。

残業については、部署にもよると思いますが、常態的に発生しています。
IT部門や法務部などは残業が少なく、定時になったらすぐに帰る人もいるようです。
他方、経理や現場の人は、残業している人も多いです。

私はあるプロジェクトにメインで関わっているときに、朝3時まで働いてタクシー帰りという日もありました。
入社前の選考時は「みんな8時くらいには帰っていて、その時間になるとオフィスにはほとんど人はいませんよ」等と聞かされていたのに、入ってみたら8時でも普通に人は働いていて、11時過ぎの残業もそれなりにある感じでした。「言ってることが違うやん」となるわけですが、このように騙されないように、みなさんも注意しましょう。

私は「自分の身は自分で守らなければならない」という観点から、最近は急ぎの仕事がない限り、早く帰るようにしています。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。外資系でもみんな英語ができるわけではない、といった当たりは意外だったかもしれませんね。

転職をするときは、騙されないように、受けている会社がどういう会社なのかを見極めることが大事です。
転職エージェントを100%信用することもできません。お金を払ってくれるのは企業ですから、エージェントが企業と結託していい話ばかりしてくるということも普通にあります。

転職を考えるときは、日系か外資系かということに囚われることなく、自分がどういう条件でどういう会社で働くのであれば納得できるのかを考えた方がいいと思います。

もちろん、会社で働くことに向かない場合は、フリーランスや企業という道もあると思います。

何かあっても、会社は自分を守ってはくれない、誰も自分を守ってくれない、自分の身は自分で守らなければならない、というのは真実だと思います。
どの職場で働くことになっても、自分の心と体を大切にしましょう。

本郷 春都(@hongo_haruto

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