LINEスタンプを使っていると、自分もラインスタンプを作れたらいいな、と思いませんか?
私もそう思って、実際にイラストを描くところからラインストアに審査を申し込むところまで、1人でやってみました。
私はイラストを描くのは初心者ですし(めっちゃ下手)、個人としてラインに申請してみましたが、やってみれば一人でもできることがわかりました。
みなさんに、初心者でもできるLINEスタンプの作り方から審査の申請方法までを解説します。
今回は、LINEスタンプの作り方についてです。
なお、LINEに対する審査リクエストについては、こちらの記事で解説しています。
【初心者でもできる】LINEスタンプの作り方から審査リクエストまでを解説【審査リクエスト編】
イラストを描く
LINEスタンプのイラストを描くところからスタートです。
やり方は2通りあります。
1つはペンと紙で描く方法、2つ目はペイントツール(ソフトウェア)で描く方法です。
今回は初めてスタンプを作るということで、できるだけお金をかけずに、かつ、初心者でもできる方法を取ることにしました。
1つ目の、ペンと紙で描く方法です。
ペンはボールペン(黒)で描きました。もしこれから描くのであれば、ボールペンではなく、マーカーペンの方がいいと思います。ボールペンだと線が薄くなりすぎるからです。
たとえば、こういうペンがいいと思います。
次に、紙は白字のものを使いました。前に購入した筆立てについてきた白い紙を使いました。たまたまその辺にあったので使ったというだけで、白い紙であれば何でもいいと思います。
描くイラストの個数は、8個、24個、32個、40個から選びましょう。イラスト8個から1セットのスタンプとして販売できます。8の倍数ですね。
今回は16個のスタンプを1セットにして販売することにしたので、16個のイラストを描きました。
私のようなイラストをほとんど描いたことのない人間にとってはなかなかハードな作業ですが、楽しみながらやってみましょう。
なお、初めてやるのでスモールスタートにしたいという趣旨から、あまりお金のかからないペンと紙で描く方法を選択しました。最初はこれでもいいと思いますが、次回からはペンタブとペイントツール(ソフトウェア)を使ってスタンプ画像を作りたいと思います。紙に手書きだと、ペイントツールでの編集作業が手間だからです。ちなみに、ペンタブというのはこういうものです。
スマホで写真を撮る
手書きでスタンプ用のイラストを作成したら、スマホのカメラで撮影します。
もしペイントツールを使ってPC上でイラストを作成した場合は不要の工程ですので、飛ばしてください。
こんな感じで1枚ずつ撮影していきます。
16個のスタンプなら、全部で16枚を撮影します。
もし大きな紙にたくさんイラストを描いたのであれば、その紙をスキャンするだけでOKです。この場合は、スキャナーが必要になります。
ペイントツールで編集する
スタンプ用のイラストを撮影したら、画像ファイルができていると思います。
このファイルを、PCへ移しましょう。
Google ドライブで共有するとか、メールで送るとか、方法はやりやすいもので大丈夫です。
PCに移した画像をペイントツール(ソフトウェア)で編集します。
スモールスタートの趣旨から、今回はFire Alpaca (ファイア アルパカ)という無料のペイントツールを使いました。
もし持っていない方は、ダウンロードしましょう。
Fire Alpacaでの編集は次のとおりに行います。
【1】
・ファイルを開く
(・編集 > 右回転(Alt + E → R)・・・画像の向きを直したい場合)
(・フィルタ > レベル補正(Ctrl + L)・・・色が暗すぎる場合)
・選択範囲 > 全て選択(Ctrl + A)
・選択範囲 > レイヤーを元に作成 / 輝度(Alt + S → B → Enter)・・・白以外の部分が選択される
・選択範囲 > 反転 (Ctrl + Shift + i)・・・白い部分が選択される
・Delete・・・白い部分を削除
・選択範囲 > 解除(Ctrl + D)
【2】
・選択ツールを使って1つのイラストをドラッグで選択
・コピー(Ctrl + C)
・ファイル > 新規作成(Ctrl + N)
幅: 370 pixel
横: 320 pixel
解像度: 72 dpi
・作成したキャンパスにペースト(Ctrl + V)
・選択範囲 > 変形(Ctrl + T)→イラストの縮尺を調整して「OK」をクリック
【3】
・レイヤーを増やす
・増やしたレイヤーを選択する
・を選択する
・色を指定する
・許容値: 15くらいに設定する
・塗りたい部分をクリックする(色塗り)
・スクロールで拡大・縮小して微調整する(色塗り)
・名前をつけて保存(Ctrl + Shift + S)
・書き出し
ファイル形式: PNG (透過PNG)
幅: 370 pixel
高さ: 320 pixel
詳しく説明します。
今回は、スタンプ用イラストを1個ずつカメラで撮影した前提で解説します。
【1】
・ファイルを開く
まず、PCに移した画像ファイルを開きましょう。
ファイル > 開く(Ctrl + O)でも、画像ファイルのドラッグ&ドロップでも大丈夫です。
(・編集 > 右回転(Alt + E → R)・・・画像の向きを直したい場合)
もし画像の向きを変えたい場合は、実施します。
(・フィルタ > レベル補正(Ctrl + L)・・・色が暗すぎる場合)
撮影した画像が暗すぎると感じる場合は、これで明るくできます。
ただし、やりすぎると描いた線が薄くなってしまうので、やりすぎないように注意しましょう。
・選択範囲 > 全て選択(Ctrl + A)
・選択範囲 > レイヤーを元に作成 / 輝度(Alt + S → B → Enter)・・・白以外の部分が選択される
・選択範囲 > 反転 (Ctrl + Shift + i)・・・白い部分が選択される
ピカピカします。
・Delete・・・白い部分を削除・選択範囲 > 解除(Ctrl + D)
背景が小さな◇の集まりになります。
・選択範囲 > 解除(Ctrl + D)
範囲選択を解除します。
【2】
・選択ツールを使って1つのイラストをドラッグで選択
描いたイラストを囲むように範囲を選択し、コピーします。
範囲を選択するには、サイドバーにあるのアイコンをクリックして、範囲選択モードにしてから行います。
・コピー(Ctrl + C)
範囲選択をした状態で、コピーします。
・ファイル > 新規作成(Ctrl + N)
幅: 370 pixel
横: 320 pixel
解像度: 72 dpi
スタンプ用のイラストは上の条件に合うようにする必要があるため、新しいキャンバスを作ります。
・作成したキャンパスにペースト(Ctrl + V)
新しいキャンパスに、コピーしたイラストを貼り付けます。
・選択範囲 > 変形(Ctrl + T)→イラストの縮尺を調整して「OK」をクリック
場合によって、イラストが枠からはみ出したり、サイズが合わなかったりします。
この場合は、選択範囲 > 変形(Ctrl + T)→ドラッグでサイズを調整しましょう。
サイズを調整し終わったら、必ず「Ok」をクリっクします。
サイズの調整後に「Ok」をクリックし忘れると、サイズ調整が保存されないため、やり直しになります。
必ず「Ok」をクリックしましょう。
【3】
・レイヤーを増やす
サイドバー(右側)にあるボタンをクリックして、レイヤー(層)を増やします。
・増やしたレイヤーを選択する
イラストをコピーしたレイヤー(層)ではなく、他のレイヤー(層)に色塗りをしていきます。
もし色塗りを失敗しても、編集しているレイヤーだけを削除すれば簡単に作業をやり直せるようにするためです。
ここからは色塗りをしていきます。
・を選択する
サイドバー左にある、塗りつぶしボタンをクリックします。
・色を指定する
見た目を確認しながら色を指定できるほか、RGBでも色を指定することができます。
・許容値: 15くらいに設定する
許容値を上げると、クリックしたところの色が変わりやすくなります。
・塗りたい部分をクリックする(色塗り)
・スクロールで拡大・縮小して微調整する(色塗り)
・名前をつけて保存(Ctrl + Shift + S)
色塗りが完成したら、まずはプロジェクト自体を保存します。
・書き出し
ファイル形式: PNG (透過PNG)
幅: 370 pixel
高さ: 320 pixel
で書き出します。
以上の作業を、作りたいスタンプの数だけ繰り返し行います。
まとめ
今回は、LINEスタンプの作り方を解説しました。
このやり方であれば、(自分の労力以外)ほとんどコストをかけずに、LINEスタンプ用のイラストを作ることができます。
イラストを作ることができたら、LINEに対してスタンプの審査をリクエストすることになります。
具体的には、次の作業をすることになります。
・LINE CREATORS MARKETに登録
・スタンプの登録
・審査をリクエスト
LINEに対する審査リクエストについては、こちらの記事で解説しています。
【初心者でもできる】LINEスタンプの作り方から審査リクエストまでを解説【審査リクエスト編】
あわせて読んでもらうと、全体像を把握できるので、おすすめです。
【追記 】
2019/5/8にLINEスタンプの審査に合格しました。こちらから販売しております。
https://line.me/S/sticker/7534220
是非お手にとってみてください!
本郷 春都(@hongo_haruto)
[…] LINEスタンプの作り方については、こちらの記事を参照してください。 […]