【スッキリわかりやすい解説】簿記3級 第16回 費用の計上⑧ 通信費【独学で受かるよ!】

【スッキリわかりやすい解説】簿記3級 第16回 費用の計上⑧ 通信費【独学で受かるよ!】

貸借対照表や損益計算書、株主資本等変動計算書と漢字ばっかりでなんとなく難しそうに感じてしまいますよね。

キャッシュフロー計算書なんて、カタカナと漢字が合体しちゃってます。なんやこれ。

 

でも、実は簿記は簡単なんです!

 

最近、会計に関する知識のニーズは高まっていて、学生さんだけでなく、会社員の方でも簿記を勉強している人は多いです。

私は独学で簿記2級と3級を取得し、8年間、会計と税務の仕事をしてきました。
職場については、東証一部上場企業、監査法人系コンサルティングファーム、外資系レコード会社で働いてきました。

学生時代は法律を専攻し、会計は全く知らない状態からの勉強でしたが、簿記3級は3カ月の勉強時間で合格しました。
簿記3級は誰でも独学で取得できます!貸借対照表、損益計算書、勘定科目・・・漢字ばっかりでよくわからんと思っているあなた、諦めないでください。

私がわかりやすく解説します!

 

今回は、独学で合格したい方のために、簿記3級の内容を解説します。

 

費用とは、稼ぐためにかかったコストのことで、資本(ビジネスの元手)を減らすものです。たとえば、私が八百屋だとして、にんじんを80円で仕入れて(100円で売った場合)、この80円は費用です。

難しい言い方をすると、財貨の引渡しもしくは生産、用益の提供、または事業単位の進行中の主要なまたは中心的な営業活動を構成するその他の活動の遂行による、事業単位の資産の流出その他の費消もしくは負債の発生(または両者の組み合わせ)です(覚えなくていいです)。

 

費用の多くは、現金などで支払ったときに計上します。

費用は損益計算書の左側ですので、増えたら借方(左側)、減ったら貸方(右側)に計上します。

 

具体例を挙げて説明します。

 

通信費

ハガキ代や切手代、電話代など、他者と連絡するための費用は「通信費」として処理し、他の費用と同様に支払ったときに計上します。

ただし、期末になって未使用のハガキや切手が残っている場合、その分は「通信費(費用)」を減らし、「貯蔵品(資産)」として時期に繰り越します。

(電話代やインターネット回線代については、貯蔵品への振替は不要です)

 

貯蔵品勘定は、「名もなき資産」を表す勘定です。

資産としての価値はあるものの、名前を出すほどのものではない資産のときに用います。

 

【取引の内容】

通信用の60円切手10枚を現金で購入した。

 

【仕訳】

 

【解説】

切手代を支払っときに、通信費という費用が増えます。費用が増えたときは、借方に記入します。

切手代600円は現金で支払ったので、支払時に現金(資産)が600円減ります。資産が減ったときは、貸方に記入します。

 

【取引の内容】

決算に際し調べたところ、60円切手2枚が残っていたため、貯蔵品へ振り替えた。

 

【仕訳】

 

【解説】

60円切手2枚が残っていたということは、今期は使わなかったということなので、その分費用を減らします。費用が減ったときは、貸方に記入します。

使わなかった切手は、貯蔵品という資産に振り替えます。資産が増えるので、借方に記入します。

 

結果として、使った分480円(60円×8枚)が通信費となり、残った分120円(60円×2枚)が貯蔵品(資産)として次期に繰り越されます。

 

まとめ

・費用とは、稼ぐためにかかったコストのことで、資本(ビジネスの元手)を減らすものです

・費用の多くは、現金などで支払ったときに計上します

・費用は、増えたら借方(左側)、減ったら貸方(右側)に記入します

・ハガキ代や切手代、電話代など、他者と連絡するための費用は「通信費」として処理し、他の費用と同様に支払ったときに計上します

・ハガキや切手などが期末に残っている場合は、貯蔵品(資産)に振り替えます

 

本記事の内容は、YouTubeに講義動画をアップロードする予定です。

そちらも一緒に見ていただけると、内容を理解しやすいと思います。

 

簿記3級は独学で合格できます!諦めずに頑張りましょう!

 

本郷 春都(@hongo_haruto

 

 

 

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