貸借対照表や損益計算書、株主資本等変動計算書と漢字ばっかりでなんとなく難しそうに感じてしまいますよね。
キャッシュフロー計算書なんて、カタカナと漢字が合体しちゃってます。なんやこれ。
でも、実は簿記は簡単なんです!
最近、会計に関する知識のニーズは高まっていて、学生さんだけでなく、会社員の方でも簿記を勉強している人は多いです。
私は独学で簿記2級と3級を取得し、8年間、会計と税務の仕事をしてきました。
職場については、東証一部上場企業、監査法人系コンサルティングファーム、外資系レコード会社で働いてきました。
学生時代は法律を専攻し、会計は全く知らない状態からの勉強でしたが、簿記3級は3カ月の勉強時間で合格しました。
簿記3級は誰でも独学で取得できます!貸借対照表、損益計算書、勘定科目・・・漢字ばっかりでよくわからんと思っているあなた、諦めないでください。
私がわかりやすく解説します!
今回は、独学で合格したい方のために、簿記3級の内容を解説します。
収益とは、物を売ったりサービスを提供したりして対価をもらうといった、資本(ビジネスの元手)を増やすものです。たとえば、私が八百屋で、にんじんを100円で売ったとします。この100円は収益です。
難しい言い方をすると、収益とは、財貨の引渡しもしくは生産、用益の提供、または事業単位の進行中の主要なまたは中心的な営業活動を構成するその他の活動による、事業単位の資産の流入その他の増加もしくは負債の弁済(または両者の組み合わせ)です(覚えなくていいです)。
収益は大きく3つに分けることができます。①物品の販売、②サービスの提供、③利息、ロイヤルティ、配当です。
簿記3級ではこのうち、①物品の販売についての出題がほとんどです。商品を売って対価を得るという商品売買が出題されます。商品売買では「売上(うりあげ)」という収益を計上します。商品売買は重要なので、別の記事でも改めて詳しく解説します。
売上の計上時点
売上は目的物(商品または製品)を引渡した時点で計上するのが原則です。
例外として工事進行基準などがありますが、簿記3級では出題されません。
たとえば、宅配ピザ屋さんが電話でピザの注文を受けたとします。注文を受けた時点ではまだ、売上を計上することはできません。ピザをお客さんに届けたときに商品を引き渡したといえ、はじめて売上を計上することができます。
(なお、細かすぎるので覚える必要はないのですが、収益の計上は、①実現または実現可能(Realized or realizable)、②義務の履行(earned)の2つの要件を満たしたときになされます。商品売買でいうと、①対価の受入れと②商品の引渡しをなした時点です。)
売上を計上する仕訳
【取引の内容】
八百屋である当店は、ニンジンを100円で売って引渡し、代金は現金で受け取った。なお、消費税については考慮しなくてよい。
【仕訳】
【解説】
ニンジンを売ることで売上(収益)が増えました。収益が増えたときは、貸方に記入します。
代金は現金で受け取ったので、資産が増えました。資産が増えたときは、借方に記入します。
なお、商品売買は重要なので、改めて別の記事で詳しく解説します。
まとめ
・収益とは、物を売ったりサービスを提供したりして対価をもらうといった、資本(ビジネスの元手)を増やすものです。
・物を売って引渡したときは、売上(収益)を計上します。
・収益は、増えたら貸方(右側)、減ったら借方(左側)に記入します
本記事の内容は、YouTubeに講義動画をアップロードする予定です。
そちらも一緒に見ていただけると、内容を理解しやすいと思います。
簿記3級は独学で合格できます!諦めずに頑張りましょう!
本郷 春都(@hongo_haruto)
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