【スッキリわかりやすい解説】簿記3級 第17回 費用の計上⑨ 租税公課【独学で受かるよ!】

【スッキリわかりやすい解説】簿記3級 第17回 費用の計上⑨ 租税公課【独学で受かるよ!】

貸借対照表や損益計算書、株主資本等変動計算書と漢字ばっかりでなんとなく難しそうに感じてしまいますよね。

キャッシュフロー計算書なんて、カタカナと漢字が合体しちゃってます。なんやこれ。

 

でも、実は簿記は簡単なんです!

 

最近、会計に関する知識のニーズは高まっていて、学生さんだけでなく、会社員の方でも簿記を勉強している人は多いです。

私は独学で簿記2級と3級を取得し、8年間、会計と税務の仕事をしてきました。
職場については、東証一部上場企業、監査法人系コンサルティングファーム、外資系レコード会社で働いてきました。

学生時代は法律を専攻し、会計は全く知らない状態からの勉強でしたが、簿記3級は3カ月の勉強時間で合格しました。
簿記3級は誰でも独学で取得できます!貸借対照表、損益計算書、勘定科目・・・漢字ばっかりでよくわからんと思っているあなた、諦めないでください。

私がわかりやすく解説します!

 

今回は、独学で合格したい方のために、簿記3級の内容を解説します。

 

費用とは、稼ぐためにかかったコストのことで、資本(ビジネスの元手)を減らすものです。たとえば、私が八百屋だとして、にんじんを80円で仕入れて(100円で売った場合)、この80円は費用です。

難しい言い方をすると、財貨の引渡しもしくは生産、用益の提供、または事業単位の進行中の主要なまたは中心的な営業活動を構成するその他の活動の遂行による、事業単位の資産の流出その他の費消もしくは負債の発生(または両者の組み合わせ)です(覚えなくていいです)。

 

費用の多くは、現金などで支払ったときに計上します。

費用は損益計算書の左側ですので、増えたら借方(左側)、減ったら貸方(右側)に計上します。

 

具体例を挙げて説明します。

 

租税公課

租税公課(費用)は固定資産税など、利益の金額に比例しない税金や公共サービスの料金を支払ったときに用います。

なかでも、約束手形を発行する際などに貼付が義務付けられている収入印紙(貼付によって、納税したことになります)は、ハガキや切手と同様に期末になって未使用のものは貯蔵品(資産)として次期に繰り越します。

 

〇〇費でも、〇〇料でもないし、支払〇〇でもないけど、租税公課は費用の科目です。

 

【取引の内容】

地方公共団体からの納税通知に基づいて、固定資産税10,000円を納付した。その際、自社の普通預金から振り込みを行った。

 

【仕訳】

 

【解説】

固定資産税は会社の利益と関係なく、固定資産を持っているだけで課される税金です。支払ったとき「租税公課(費用)」として計上します※。費用が増えたときは、借方に記入します。

固定資産税の納付により、普通預金(資産)が減りました。資産が減ったときは、貸方に記入します。

※なお、本問は前払の処理を行わない前提です。

 

【取引の内容】

郵便局で200円の収入印紙10枚を現金で購入した。

 

【仕訳】

 

【解説】

収入印紙を購入したときは、「租税公課(費用)」を計上します。費用が増えたときは、借方に記入です。

現金で支払ったため、「現金(資産)」が減少します。資産が減少したときは、貸方に記入です。

 

【取引の内容】決算整理

決算に際し調べたところ、200円の収入印紙が2枚残っていた。

 

【仕訳】

 

【解説】

200円の収入印紙が2枚残っていたということは、400円分はまだ使っていないということです。そのため、当期の租税公課(費用)から減らします。費用が減ったときは、貸方に記入します。

この2枚は貯蔵品(資産)に振り替えます。振替により資産が増えるので、借方に記入します。

 

まとめ

・費用とは、稼ぐためにかかったコストのことで、資本(ビジネスの元手)を減らすものです

・費用の多くは、現金などで支払ったときに計上します

・費用は、増えたら借方(左側)、減ったら貸方(右側)に記入します

・租税公課(費用)は固定資産税など、利益の金額に比例しない税金や公共サービスの料金を支払ったときに用います

・収入印紙が期末に残っている場合は、貯蔵品(資産)に振り替えます

 

本記事の内容は、YouTubeに講義動画をアップロードする予定です。

そちらも一緒に見ていただけると、内容を理解しやすいと思います。

 

簿記3級は独学で合格できます!諦めずに頑張りましょう!

 

本郷 春都(@hongo_haruto

 

 

 

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