【問題と解説】簿記3級を独学する人のために過去問を解説【商品売買-仕入取引-13】

【問題と解説】簿記3級を独学する人のために過去問を解説【商品売買-仕入取引-13】

簿記3級を独学で取得したいけど、過去問を見ても何を聞かれているのかよくわからないという人はいませんか?
最近、会計に関する知識のニーズは高まっていて、学生さんだけでなく、会社員の方でも簿記を勉強している人は多いですよね。

 

私は独学で簿記2級と3級を取得し、8年間、会計と税務の仕事をしてきました。
職場については、東証一部上場企業、監査法人系コンサルティングファーム、外資系レコード会社で働いてきました。

 

学生時代は法律を専攻し、会計は全く知らない状態からの勉強でしたが、簿記3級は3カ月の勉強時間で合格しました。
簿記3級は誰でも独学で取得できます!貸借対照表、損益計算書、勘定科目・・・漢字ばっかりでよくわからんと思っているあなた、諦めないでください。

 

私がわかりやすく解説します!

 

今回は、独学で合格したい方のために、過去問の解説を行います。

 

商品売買の中でも、仕入取引に関する仕訳問題について、問題・解答・解説を記します。

 

第148回日商簿記3級 第1問 仕訳問題 1.

【問題】

次の取引について仕訳しなさい。ただし、勘定科目は次の中から最も適当と思われるものを選ぶこと(省略)。

本橋商店から商品 ¥ 300,000 を仕入れ、代金のうち ¥ 200,000 は吉田商店振出しの約束手形を裏書譲渡し、残額は現金で支払った。

 

【解答】

 

【解説】

この問題は、自分のお店が仕入れをしたときの仕訳を聞く問題です。

 

仕入れの代金は、2つの方法で支払っています。

・他店が振り出した約束手形を裏書譲渡するという方法

・現金で支払う方法

それぞれについて、解説します。

 

他店が振り出した約束手形を裏書譲渡するという方法

「代金のうち ¥ 200,000 は吉田商店振出しの約束手形を裏書譲渡し」という部分がこれに当たります。

自分のお店が吉田商店に対して商品を売ったときに、¥ 200,000の約束手形を受け取りました。そのとき、

受取手形 ¥ 200,000 / 売上 ¥ 200,000

という仕訳を計上したはずです。

この約束手形¥ 200,000を、今回の仕入先である本橋商店に渡す(裏書譲渡する)ことで、本橋商店は吉田商店に対して「¥ 200,000を私に支払ってくださいね」と言えるようになります。「¥ 200,000を私に支払ってくださいね」という権利を仕入先に渡すことで、代金の決済をしたのですね。

約束手形の裏書譲渡だけを仕訳にすると、次のようになります。

仕入 ¥ 200,000 / 受取手形 ¥ 200,000

 

現金で支払う方法

「残額は現金で支払った」という部分がこれに当たります。

本問では、¥ 300,000  -¥ 200,000 = ¥ 100,000

を現金で支払っています。

現金支払いの部分を仕訳にすると、次のようになります。

仕入 ¥ 100,000 / 受取手形 ¥ 100,000

 

以上、2つの仕訳を1つにまとめると、答えになります。

 

まとめ

複雑に見える問題も、分解すると1つ1つの仕訳は簡単なものです。それらをまとめることで、答えを得ることができます。

 

文章での説明だけではわかりにくいですか?

大丈夫です。

 

今後、YouTubeに簿記3級対策の動画をアップロードする予定です。

ホワイトボードに説明を書きながら、口頭でわかりやすく説明するつもりですので、それを見るだけで勉強が進みます。

YouTubeを見るときにこのページを参照してもらえば、理解が進むはずですので、安心してください。

 

本郷 春都(@hongo_haruto

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