簿記3級を独学で取得したいけど、過去問を見ても何を聞かれているのかよくわからないという人はいませんか?
最近、会計に関する知識のニーズは高まっていて、学生さんだけでなく、会社員の方でも簿記を勉強している人は多いですよね。
私は独学で簿記2級と3級を取得し、8年間、会計と税務の仕事をしてきました。
職場については、東証一部上場企業、監査法人系コンサルティングファーム、外資系レコード会社で働いてきました。
学生時代は法律を専攻し、会計は全く知らない状態からの勉強でしたが、簿記3級は3カ月の勉強時間で合格しました。
簿記3級は誰でも独学で取得できます!貸借対照表、損益計算書、勘定科目・・・漢字ばっかりでよくわからんと思っているあなた、諦めないでください。
私がわかりやすく解説します!
今回は、独学で合格したい方のために、過去問の解説を行います。
【問題と解説】簿記3級を独学する人のために過去問を解説【商品売買-仕入取引】
商品売買の中でも、仕入取引に関する仕訳問題について、問題・解答・解説を記します。
第127回日商簿記3級 第1問 仕訳問題 1.
【問題】
次の取引について仕訳しなさい。ただし、勘定科目は次の中から最も適当と思われるものを選ぶこと(省略)。
中京商店から商品 ¥ 200,000 を仕入れ、代金のうち ¥ 90,000 については中京商店を名宛人とする約束手形を振り出して支払い、残額については掛けとした。
【解答】
【解説】
この問題は、自分のお店が仕入れをしたときの仕訳を聞く問題です。
仕入れの代金は、2つの方法で支払っています。
・1つ目、自分名義の約束手形を振り出す方法
・2つ目、掛けで支払う方法
それぞれについて、解説します。
自分名義の約束手形を振り出す方法
「中京商店から商品 ¥ 200,000 を仕入れ、代金のうち ¥ 90,000 については中京商店を名宛人とする約束手形を振り出して支払い」という部分がこれに当たります。
約束手形というのは、「期日が来たらお金を支払いますよ」という約束が書かれた手形のことです。期日のことを、満期といいます。
今すぐにキャッシュで支払うのではなくて、約束手形を振り出す(相手に渡す)という方法で、キャッシュの支払いまで少し時間をもらうことができます。
さて、自分の名義で仕入先に対し約束手形¥ 90,000を振り出す場合は、次のように仕訳を書きます。
仕入 ¥ 90,000 / 支払手形 ¥ 90,000
あとでお金を支払わないといけない負債なので、貸方(右側)に書いています。
掛けで支払う方法
「残額については掛けとした」という部分がこれに当たります。
掛けで支払うというのは、今すぐに代金を支払うのではなくて、「1か月後の月末」とか「3か月後の月末」といった支払期日を約束をして、期日までにお金を支払うことをいいます。
支払手形との違いは、手形の発行をしていない点です。当事者間の約束で、いついつまでに払います、と決めているのです。
イメージでいうと、飲み屋さんで「ツケといて~」と言っているツケです。ツケは払わないといけません。これが掛けで買うということです。
さて、この掛けで商品を購入したとき、「お金を払わないといけない」という義務が発生します。この支払義務を、「買掛金」という勘定科目を使って表現します。
今回は、残額の¥110,000を後で支払わないといけないので、次のように仕訳します。
仕入 ¥ 110,000 / 買掛金 ¥ 110,000
以上2つの仕訳を1つにまとめると、答えになります。
まとめ
複雑に見える問題も、分解すると1つ1つの仕訳は簡単なものです。それらをまとめることで、答えを得ることができます。
文章での説明だけではわかりにくいですか?
大丈夫です。
今後、YouTubeに簿記3級対策の動画をアップロードする予定です。
ホワイトボードに説明を書きながら、口頭でわかりやすく説明するつもりですので、それを見るだけで勉強が進みます。
YouTubeを見るときにこのページを参照してもらえば、理解が進むはずですので、安心してください。
本郷 春都(@hongo_haruto)
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