簿記3級を独学で取得したいけど、過去問を見ても何を聞かれているのかよくわからないという人はいませんか?
最近、会計に関する知識のニーズは高まっていて、学生さんだけでなく、会社員の方でも簿記を勉強している人は多いですよね。
私は独学で簿記2級と3級を取得し、8年間、会計と税務の仕事をしてきました。
職場については、東証一部上場企業、監査法人系コンサルティングファーム、外資系レコード会社で働いてきました。
学生時代は法律を専攻し、会計は全く知らない状態からの勉強でしたが、簿記3級は3カ月の勉強時間で合格しました。
簿記3級は誰でも独学で取得できます!貸借対照表、損益計算書、勘定科目・・・漢字ばっかりでよくわからんと思っているあなた、諦めないでください。
私がわかりやすく解説します!
今回は、独学で合格したい方のために、過去問の解説を行います。
【問題と解説】簿記3級を独学する人のために過去問を解説【商品売買-仕入取引-2】
商品売買の中でも、仕入取引に関する仕訳問題について、問題・解答・解説を記します。
第124回日商簿記3級 第1問 仕訳問題 2.
【問題】
次の取引について仕訳しなさい。ただし、勘定科目は次の中から最も適当と思われるものを選ぶこと(省略)。
商品 ¥ 136,000 を仕入れ、代金のうち ¥ 80,000 については手許にある得意先振出しの約束手形を裏書譲渡し、残額は小切手を振り出して支払った。
【解答】
【解説】
この問題は、自分のお店が仕入れをしたときの仕訳を聞く問題です。
仕入れの代金は、2つの方法で支払っています。
・1つは他店が振り出した約束手形を裏書譲渡するという方法
・もう1つは小切手を振り出す方法
それぞれについて、解説します。
他店が振り出した約束手形を裏書譲渡するという方法
「代金のうち ¥ 80,000 については手許にある得意先振出しの約束手形を裏書譲渡し」という部分がこれに当たります。
自分のお店が得意先に対して商品を売ったときに、¥ 80,000の約束手形を受け取りました。そのとき、
受取手形 ¥ 80,000 / 売上 ¥ 80,000
という仕訳を計上したはずです。
この約束手形¥ 80,000を、今回の仕入先に渡す(裏書譲渡する)ことで、仕入先は得意先に対して「¥ 80,000を私に支払ってくださいね」と言えるようになります。「¥ 80,000を私に支払ってくださいね」という権利を仕入先に渡すことで、代金の決済をしたのですね。
約束手形の裏書譲渡だけを仕訳にすると、次のようになります。
仕入 ¥ 80,000 / 受取手形 ¥ 80,000
小切手を振り出す方法
「残額は小切手を振り出して支払った」という部分がこれに当たります。
小切手をもらった人は、銀行に行くと換金することができます。そのとき、小切手を振り出した人の当座預金からお金が差し引かれます。
小切手を振り出した人にとっては、当座預金が減ることになるので、貸方は当座預金となります。
さて、自分の名義で仕入先に対し小切手¥ 56,000を振り出す場合は、次のように仕訳を書きます。
仕入 ¥ 56,000 / 当座預金 ¥ 56,000
当座預金という資産が減るので、貸方(右側)に書いています。
以上2つの仕訳を1つにまとめると、答えになります。
まとめ
複雑に見える問題も、分解すると1つ1つの仕訳は簡単なものです。それらをまとめることで、答えを得ることができます。
文章での説明だけではわかりにくいですか?
大丈夫です。
今後、YouTubeに簿記3級対策の動画をアップロードする予定です。
ホワイトボードに説明を書きながら、口頭でわかりやすく説明するつもりですので、それを見るだけで勉強が進みます。
YouTubeを見るときにこのページを参照してもらえば、理解が進むはずですので、安心してください。
本郷 春都(@hongo_haruto)
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